自然や文化・歴史などの資源に恵まれた地域性を感じられる「和」の葬祭場を「設計の基本方針」とし、5つのポイントを掲げました。
　１．地域性（ふるさと）を感じられる終焉の場にふさわしい「和」の施設
　２．周辺環境と調和した施設
　３．人にやさしい快適な施設
　４．環境にやさしい安全・安心な施設づくり
　５．管理運営しやすい施設づくり

近年、家族葬や蜜葬が増加傾向にあるため、極力他の会葬者と動線が交錯しないよう個別タイプの平面計画としました。

告別室と収骨室は利用時間が異なるため、併用利用することで、空間の合理性を図り、受付から告別、入棺、待合、収骨までの一連の流れがスムーズになるよう、シンプルかつコンパクトな動線計画としました。

また、儀式の変化点には、空間毎に高さの抑揚をつけ、そこに光や風・緑などの自然を取り込み、シーンの変化に合わせて会葬者の心情に配慮した空間構成としました。


■設計・監理：株式会社 石橋建築事務所 + atelier niki