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福岡市のお寺

代々受け継がれてきたお寺の顔となる受付と寺務所の改修工事になります。
外内部どこからでも受付ができ、動線を明確化させることが要求されました。

まずは、建物に素材感のある袖壁を立てて受けを作り、小さな窓がポツンと顔をだしているようなアイキャッチになる受付を作りました。
素材感のある外部袖壁を内部にも連続させ、空間に水平の広がりを作りました。

次に、玄関の天井を取り払い、吹き抜けを設けることで、空間に垂直の広がりを作りました。
吹き抜けのハイライトから光が差し込むことで陰影ができ、空間に奥行きが生まれました。

更に、玄関正面上部には床を設け、長年受け継がれてきた掛け軸をかけることと、長年隠れていた小屋組を現しにすることで、空間をグッと引き締めてくれます。

受付のカウンターは、組手で持ち出しました。
既存建物の組手を参照しながら、既存建物に馴染むような配慮をしました。
また、受付はどこからでも対応できるように、柱の内側に引き戸を設置することで、利便性を重視しました。

以前は受付の天井に木魚が吊り下げてありましたが、ご住職の計らいで、結界として再価値化されました。

全ての要素はここにしかなく、それぞれの要素が集まることで、ここにしかできない空間ができました。
また、既存との関わりや新しい価値との共存で最大限の効果を出すことができました。

■設計・監理:atelier niki 
■施工:(株)荒井建設

use:

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date:

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​type:

寺務所

福岡県福岡市

2022.11

1階部分

​改修

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