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移動式茶室 囲
| 囲うこと |
茶室とは、日本の最小限の単位空間ともいえます。
これは合理的で無駄のない茶道の機能美にも通じています。
また、江戸時代では「箱膳」という文化があり、日頃は食器を入れる箱として、食事の時には蓋を裏返しにしてお膳として使われていました。
このような日本の文化や手法を現代的にアレンジして、移動する時はコンパクトに美しく収納し、空間をつくる時はフレームで囲い茶室のように見立て、移動式茶室をしつらえます。
「移動室茶室 囲」は、フレームを裏返して使うことで、そこに茶室のような最小限の空間をつくることができます。
| 移動する「行為」から、茶室という「空間」ができるまで |
移動時は、コンパクトなBOXとして椅子や道具を収納し、フレームを取手として利用することで、女性にも安全に移動できます。
フレームを逆さにして、本体の上に乗せます。
のれんを設置すると、茶室のにじり口のようにも見えます。
サイドボードをせり出し、床としてしつらえます。
最後にテーブルを折りあげて、椅子を組み立てたら、茶室の完成です。
| 日本の「素材」と「技法」を取り入れること |
素材は、日本の美意識を感じるような「和紙や白木・真鍮」で、質素ながら存在感のある佇まいにしました。
また、日本の建築技法を参照しながら「組手」や「くさび」を取り入れました。
| 機能ごとに収納すること |
椅子やのれん・道具などを無駄なく、かつ、効率よく収納できます。
手に触れるものと、土に触れるものとでエリアを区切り、衛生面にも配慮しました。
側面には、ペットボトルなど、背の高いものを収納できます。
| 機能を兼用させること |
収納BOX内部は、小さな商品などの収納スペースとなります。
収納BOX上部は、「床」のように花器などを飾るスペースとして、しつらえるこができます。
| 囲の活用のしかた |
[ 人と場所 ]
景色が美しい場所で囲を広げて時間を楽しむ。
山・森・海、あなたはどこで広げますか?
[ 人と人 ]
4脚の椅子で人と人が語らい、集まる。
囲の周りには人が集まり、交流を生み出します。
[ 人と物 ]
とっておきの物を紹介、店舗の軒先などをお借りして販売する装置として。
日本の四季を感じながらお茶を楽しむ
そんな心豊かな暮らしを広めるための
移動式茶室です
*日本茶以外にも、和菓子やコーヒー販売など
ジャンルにかかわらずご利用いただけます。
■実演販売:茶時遊空間
■デザイン:atelier niki
■制作:家具工房 和の木
use:
material:
date:
size:
リヤカー
本体:シナ合板
フレーム:スプルース材
椅子:OSBボード
上記全て ソープフィニッシュ
のれん:耐水和紙 シルクスクリーン印刷
2021.05
使用時:W1044×D1025×H1705
収納時:W754×D420×H1093
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